2014年08月28日
ネクタイが会わせてくれた、彼女
仙台に着くと、傘をさしている人と、傘を持っていない人がいた。
そっか、朝は降っていなかったんだ。
少しでも湿気があると、髪がぼわぼわ膨らむから本当はイヤだけど、
今日に限っては、うれしい。
私は雨の日っていつもツイてるんだ。
私の魂は、ぴちぴちと弾けていた。
私が彼女のことを知った時、それと時期をほぼ同じくして、
夫も彼女のことを別ルートで仕入れてきていた。夫は、
「彼女のことを知っているか?」と私に聞いてきたけど、
知ってるもなにも・・・私の方が先に、彼女を見つけたんだからねって、
張り合っていたあの時は、私達が彼女にこんなにも早く会えることになるとは
思いもしなかったよね。
会いたかった人に会えた。
それは、あの時から既に始まっていたんだ。
ある親切な方が、彼女に会えるチャンスを作ってくれた。
しかも、どっちが先に彼女を知ったかで張り合っていた、夫も一緒に。
そんな簡単に会える人じゃないよ?
驚いているのは、私よりも夫の方でしょうね。
扉を開けると現れた彼女は、言った。
「さっき、会いましたね」
約束の時間が来るまでカフェでお茶をしていた時、
彼女と、すれ違っていたのだった。
インターホンのモニターに映った私達を見て、彼女は気付いたのだろう。
ほら・・・キてる。
彼女に会う前に、もう、私達は彼女に会っていた。
いや、もっと前から、
あの方がチャンスを作ってくれた時から、いや、
私が彼女を見つけた時から、夫が彼女を見つけた時から、
もう既に・・・会っていたような気がする。
あ、会っていたんだ。思考の中で。
このまま子育てで終わると思っていた私の毎日、その思考回路を、
あなたが入ってきて、ぶっ壊してくれた。
等身大の私に、戻るきっかけを与えてくれた。
卵の殻を、もう一度、ぐしゃぐしゃに砕こう。
「ワタナベ薫さん、本日はありがとうございました」
ネクタイ作家 笠原麻子
そっか、朝は降っていなかったんだ。
少しでも湿気があると、髪がぼわぼわ膨らむから本当はイヤだけど、
今日に限っては、うれしい。
私は雨の日っていつもツイてるんだ。
私の魂は、ぴちぴちと弾けていた。
私が彼女のことを知った時、それと時期をほぼ同じくして、
夫も彼女のことを別ルートで仕入れてきていた。夫は、
「彼女のことを知っているか?」と私に聞いてきたけど、
知ってるもなにも・・・私の方が先に、彼女を見つけたんだからねって、
張り合っていたあの時は、私達が彼女にこんなにも早く会えることになるとは
思いもしなかったよね。
会いたかった人に会えた。
それは、あの時から既に始まっていたんだ。
ある親切な方が、彼女に会えるチャンスを作ってくれた。
しかも、どっちが先に彼女を知ったかで張り合っていた、夫も一緒に。
そんな簡単に会える人じゃないよ?
驚いているのは、私よりも夫の方でしょうね。
扉を開けると現れた彼女は、言った。
「さっき、会いましたね」
約束の時間が来るまでカフェでお茶をしていた時、
彼女と、すれ違っていたのだった。
インターホンのモニターに映った私達を見て、彼女は気付いたのだろう。
ほら・・・キてる。
彼女に会う前に、もう、私達は彼女に会っていた。
いや、もっと前から、
あの方がチャンスを作ってくれた時から、いや、
私が彼女を見つけた時から、夫が彼女を見つけた時から、
もう既に・・・会っていたような気がする。
あ、会っていたんだ。思考の中で。
このまま子育てで終わると思っていた私の毎日、その思考回路を、
あなたが入ってきて、ぶっ壊してくれた。
等身大の私に、戻るきっかけを与えてくれた。
卵の殻を、もう一度、ぐしゃぐしゃに砕こう。
「ワタナベ薫さん、本日はありがとうございました」
ネクタイ作家 笠原麻子
Posted by ネクタイ作家 at 00:29│Comments(0)
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